2019年10月26日土曜日

アクションカメラを購入する時の個人的な考え

星の数ほど存在するアクションカメラ
どれを買おうと悩んでも、なかなか決まらない人もいるでしょう。
そこで今回は私のアクションカメラ選びの考えをここで語ってまいります・・・

ケース1.貯金をしている等で10万円がサッと出せる場合
→この場合は素直にGoProの最新機種を買っても損は無いと思います。
GoProは価格が高いままで、旧製品の値引きも申し訳程度ですが、アクションカムの界隈ではリーダー的存在でもあったので、常に先進です。
ただしケース2、5、6に該当する場合はGoProじゃないほうがいいと思います。

ケース2.やはり手振れ補正はしっかりしたい
→この場合はソニーの3000シリーズでしょうか。画像補正式ではなくてレンズ可動式のようです。なお、今後日本版Amazonに後発のレンズ可動式が現れたらまた別ですが・・・

ケース3.予算は5万円以内だ
→この場合はYi4K+や、その上位版ともいえるDJI OSMO Actionは如何でしょうか?
Yi4K+は画質面ではなかなかの評価があるらしい・・・DJI OSMO Actionはハード構成がYi4K+と同じらしく、レンズフィルターの追加交換が容易になった上位機種としてみることも可能です。

ケース4.予算は3万円以内だ
→この場合はSJ8あたりは如何でしょうか?4KでEISが使えませんがSJ7もいいですよ。

ケース5.正直メインは1080pだ
→この場合は、4Kが補完になる機種を選ぶとよさそうです。例えばSJ6シリーズや、AKASO EK7000シリーズ、Apeman A80等があります。1080pの機種もありですが、その場合1080p/60fpsに対応しないのが基本です。

ケース6.とにかくタッチパネルより物理的なボタンで設定したい(水中等で)
→残念なことにハイエンド機種はタッチパネル依存が激しくなっており、ボタンを減らす事例が多くなっています。中には防水ケースをつけると設定がほぼできなくなったり・・・そうなると1万5千円以下の機種を選ばざるを得なくなります。
タッチパネル式でもボタンが多い例はAKASO V50XやDragon Touch Vista5等、ボタンは2つだが設定がすべて調整できるのはAKASO V50Pro、そもそもタッチパネルではないネイティブ4K機はApeman A100Trawoシリーズ、Crosstour CT9500等があります。

ケース7.外部マイクを使いたい
→モノラルでもいいのであれば、Muson MC2Pro1、M10あたりや、SJCAM SJ6、SJ7、SJ8(変換ケーブル自作必須になりますがステレオも対応です)などがありますが。
ステレオはOSMO ActionやGoProの高額なオプション品のほかにSooCoo S300、Yi 4K+(米国アマゾンから取り寄せるしかないですが)がアダプターを用意しています。

大変残念ながら顧客のニーズを全て満たす製品は基本的に無いのが現状です。
過去には独立したジャックでステレオ外部マイク対応でネイティブ4K、4ボタン式の機種が存在しましたが現在は終売の方向になって行ってるようです。
保障こそなくなりますが、自信のある方は改造をしてみては如何でしょうか。
アクションカメラは今でも大半の製品が四方を囲まれた箱の中にマイクを置かれた状況で、どうしても音がこもりがちです。また、製品によってはマイクが2級品以下ということもあります。

動画編集の腕があるのなら、音声別録りで編集時の差し替えもありですが・・・

2019年9月18日水曜日

アクションカメラのチップセット(CPU、SoCとも)まとめ

・・・今後内容が追加される場合もありますので定期的にご確認ください・・・

アクションカメラの心臓部、チップセット、またはCPU、またはそれ自体の実態を考慮してか「System on a chip」の略のSoCとも呼ばれる重要な部分をまとめる
可能であれば軽い補足を入れる。
なお殆どが各種レビューや商品の説明等から推察などをした独自研究であるところはお気をつけいただきたい。
なお精神力と気力の関係上、すべてのチップと機種を記載しているわけではないのでご了承を。
また、チップセットが同じでもイメージセンサー、ファームウェアやチップセット以外の構成次第で音質画質が変わってくるのでそこも頭に入れるよう。
購入前に動画レビュー「特に海外の動画」を確認するとよい。日本のレビューは「提供品」や「褒めるだけ」が多いように見えていた。(今はそうでも無いような)

赤字は実際に筆者が触ったことのある機種である。
取り消し線が入った物は現在Amazon(jp版)で入手できないのを確認したものである。

1.AllwinnerV3(/s)系

一時期よく出回った安価なチップセット、大抵のファームウェアは画質音質共に悪いものが多く、バイナリ破損も起こる場合も。4Kは補完でファームを弄って無ければ汚いまんま。「4K30fps」を謳うものも多いが、実態は15fpsの偽装か数コマに1コマ重複フレームが発生している。僅かだがEIS搭載を謳う機種がある。主な指定アプリは「XDV」、まれにだますつもりなのかNovatek系用と紛らわしい「NTKCAM」を指定する場合がある。欠点こそ多いもののファームウェアの吸出しが容易で各種カスタマイズや改良をする有志がいるほど。
主な商品例:ドン・キホーテで発売されているACTIVEGEARの"TAC-20S4K"、SAC(PCパーツメーカー)"AC600"(Victureと紛らわしい)、マーシャル"MAL-FW"(後期 初期はSPCA6350)、ナガオカMovio "M1034K"【ここまで取り上げた国内企業販売品は基本的に価格が実態に対して高い】VANBAR "VB-01"、DveeTech「黒い」または「SG-R」、WiMiUS"Q1""Q3""Q4""Q6""AI8000(A18000?)"他多数

2.SunplusSPCA6350系

EKEN H9シリーズでおなじみ。H9シリーズのヒットで一時期注目されたとか。音質画質は良いほうである。2.7Kと4Kは5分おきに3秒間停止するのが多そうなので(多分)FHDで使う分にはそれほど問題は無かった。4Kは25fpsと30fpsの機種がある。H9Rも当初は25fpsだったがのちに30fpsになったらしい。主な指定アプリは「iSmart DV」または「Ez iCam(EKENの指定アプリ)」。
主な商品例:マーシャル"MAL-FW"(初期 国内メーカー系では珍しかった記憶あり 後期からAllwinnerに移行したような感じなのが残念)EKEN "H9シリーズ"(筆者は4K25fps時代のH9Rを保有)、AKASO "EK7000"、Powerextra "X6"等

3.NovatekNTK96660系

Apeman A80、SJCAM SJ6系等で採用されている割と優れている(個人の感想)SoC。補完4Kは24fpsで、実態は4:3映像(横方向を潰している)に16:9の画角情報を入れて元に伸ばしてるものではあるが、補完能力が優れている。
大抵が手振れ補正(EIS)を搭載しているところが大きなポイント。
ただしボタンが少なくタッチパネル式のタイプ(※今はOnRealの安いのしかない? 19/9/23確認)は「いらないノイズリダクション」が入っていて「音声を壊している」ので購入検討時はご注意を。
アプリは「OK CAM」を指定する場合が多いか。
主な商品例:SJCAM "SJ6シリーズ"(SJCAM内部呼称としてA9がある)、Apeman "A80"(2019年後半以降Hi3559に移行)、Victure "AC800"(ラインナップ変更前はAC600だった)、OnRealの安いほう、WiMiUS "L1""L2""L3"等

4.MstarMSC8328Q系

近年主に外部マイク端子付きの物でじわじわと勢力を拡大している。
MUSONがMC2改良(Pro1)の際に採用してから増えていった。
近年の安価マイク端子付系の他にはHawkeye Firefly7SEが採用しているが、最大解像度は3K/30fpsである。
実物を触っていないので何ともいえないが、4Kは15fpsの偽装じゃないか?と疑っている。
アプリは「Live DV」を指定していることが多い。
主な商品例:Muson "M10"、Apeman "A79"等2.5mmプラグを用いる外部マイク付の多く他多数


-------------ここまで~HD、FHD、フェイク4K機種 この下はネイティブ4K機種---------------

.Ambarella(A9/A12)系

ネイティブ4Kでは割とおなじみな気もしなくはないAmbarella。
筆者が初めて触ったネイティブ4K機はA12を載せたSJ7だった。

H2、H22はまた項目を分けさせていただく。

なお、AmbarellaA12機の中でH6sと言った画質調整に失敗している地雷機種が存在するので注意。

主な機種:GoPro "Hero4 Black"(ステレオ音声記録)、Yi "4K"(ステレオ音声記録)、SJCAM "SJ7 STAR"、EKEN "H6s" "H5s"(H6Sは地雷品)

.AmbarellaH2/H22

H2は4K/60fps撮影機能をはじめて搭載した"Yi 4K+"が採用したチップセット。
H22はその改良版?

主な機種:Yi "4K+"、SJCAM "SJ8Pro"(SJ9も採用しているのか?)、DJI "OSMO ACTION"
(現時点でステレオ音声記録のみ確認 SJ8PROのOEM品にモノラルがあるとの噂あり)

.HiSilicon Hi3559系

話題のファーウェイ傘下のハイシリコンのチップセット。
手振れ補正が優秀すぎて挙動がおかしくなるところでお馴染み(?)。
ただし音声がちょっと惜しい。(中途半端なノイズリダクション:特に音が小さいと音が荒れる)

主な機種:Apeman"A80"(2019年後期以降) "A100 Trawo" "A100S"(1)、Crosstour "CT9500" "CT9500Pro"(1)【A100、CT9500は手振れ補正の性能が良すぎて挙動不審になることで知られているが、それぞれMCで改善済み】、OnReal "B1KS+"(NTK96660機と見た目が似ているが、Amazon.jpでは価格が上のほうの製品) "X7K+(X7KPL)"(ちなみにEIS付ネイティブ4K機種では恐らく日本版アマゾン最安値)、Dragon Touch "Vista5"(AKASO V50Xも同じような気がする→共にHi3559V200であるが、手ぶれ補正注意) FeiyuTech "Ricca"(本体1メートル防水、ステレオ音声記録)等
(1)→4K/50fps(補完?しかもこの設定でもEISが動作するらしい)、H.265エンコード、RAW静止画撮影対応のMC型。Hi3559V200ではないかと噂されている。(調べていくとその可能性は高そうだ)

.AllwinnerV5/V316

Allwinnerのネイティブ4Kチップである。厳密にはV5は映像に特化したもので、V316はその廉価仕様らしい。
V3しか知らない方が驚くポイントは1080p/120fpsと720p/240fps撮影可能な点。
なおこの中には1080p相当のアップコンバートなのか補完4K/60fpsに対応したものも存在する。
アプリは「XDV Pro」を指定する例がある。
それほど出回っていなさそうなので現時点ではサンプルが得られにくい。

主な機種:Dveetech "KHU-890?(KHU-890の型番は米amazonのページで確認できたもので、国内ではH1扱いで売られているが、公式サイトではRexso Explorer K類似品の画像が出てきた上に、実物にはどこにも型番の記載が無く、ファームウェアに載っている機種名はチップセット型番であろうV316だったので実際の型番が存在しない模様 HDKING 新世代Q6HのOEMと見られる)" Campark "X20C"(20年2月末から移行)

.icatch V50
主に「V50」を名乗る機種が採用するSunplusのネイティブ4Kチップ。
4K/30fps機は音声に難がある他、一部では数分おきに数秒飛ぶらしい。
採用機種:AKASO "V50系列(無印Pro、Elite、ProSE)"、ThiEYE "T5Edge" "E7" "T5Pro"、MUSON "MAX1"(4K/60fps(補完)対応機としては2020/04/28時点最安値か?)
(補足→V50Pro系、MAX1はモノラル 4K/60fps対応機はセンサーがIMX078という古いのらしいので注意)

.Novatek NTK96685
Novatekもちゃんとありますネイティブ4Kチップ。
ただしそれほど見ない気がする。
主な採用機種:SJCAM "SJ8 Plus"(ステレオ音声記録)、Victure "AC900"

以下執筆中(2019/9/17作成/最終更新 20/04/28 MAX1正式販売開始に伴い追加 X20C追加 Trawo取扱停止確認済みだが様子見中   20/01/28 購入済みを追加 ApemanA80追記 Hi3559機種にRicca追加 NTK96685追加 ステレオ音声記録の機種に注釈追加 一部日本アマゾン取り扱い中止品に取り消し線追加(EKENH9は厳密には買える可能性がある) V50へのMAX1追加は保留   19/10/26 追加と訂正 9/23も同様の更新)

2019年4月19日金曜日

SJ9に関する情報が登場

私はSJCAMのアクションカメラを今まで2種触っています。
最初はSJ7で、水中ケース改良前の製品を使用していました。
しかし購入して1年も経たないうちに水中ケースが破損しているのをきづかづに水中に入れてしまい壊してしまいました。
その後しばらく他社製品を何台か使用していましたが、SJ8シリーズが登場した後はSJ8Proを使用しています。

さて、SJCAMからこんなニュースが。
SJCAM、今年も新作を出すようですね...
一番の見所は。
ワイヤレス充電
ついにアクションカメラにもワイヤレス充電の波が!
どうやらGoProHero3対応のサードパティ製ワイヤレス充電キットがあるそうですが、標準装備は初めてではないのでしょうか。
この他にもSJCAM初と思われる8m本体防水、スーパースムースという更なる画像安定化システム等、下手すれば今後のアクションカメラの定番になるであろう要素が詰まっています。

5月中に最初の出荷が行われるらしいので、海外のレビューに期待です!!

2019年2月28日木曜日

SJCAMのIONシリーズ

GoProをはじめとしたアクションカメラは年々種類が増えていっていますね
有名なメーカーから見知らぬメーカーまで頭が足らなくなるほど・・・

さて、今回はSJCAMが新たなラインナップを出すということで、久々に新たなブログを立ち上げて紹介しましょう。

SJCAM

中華系アクションカメラメーカーのひとつ、SJCAM。
何年か前にSJ4000が大ヒットしたらしく、一時は偽SJCAM騒動があったそうな。
(未だにSJ7000やSJ9000等SJCAM以外で偽SJシリーズを出しているところは多いです SJCAM自身はSJ6以降モデル番号の割り方を変えています)
多くの安価アクションカメラはSJ4000と同等の本体で開発されていたことがあり、またSJCAMからのOEMもあったそうです。
現時点での最新型はSJ8シリーズでしょうか。
Air、Plus、Proの3種類の展開で、エントリークラス、ミドルクラス、ハイクラスといった感じです。
まぁ前置きが長くなってしまったのでION以外の紹介はここまでとして、本題に移ります。

SJCAM IONシリーズ

IONシリーズはSJCAMの新たなラインナップです。製品仕様的に現行のSJシリーズとはまた別の展開なのでしょうか。
よく読んでいたらなんと「実店舗で安価に販売するため」のようです。インターネット販売では流れないのでしょうか。

IONシリーズは3種類の展開だそうです。

カーボン
トーテム
クリプトン

の3種。

クリプトン

クリプトンは、IONシリーズでの最上位機種となるようです。
ネイティブ4K/30fpsと最大240fps(720p)での記録可能だとか。見た目はSJ8Airににています。

トーテム

トーテムはIONシリーズのミドルクラス。
外見上SJ6 Legend Air同等でしょうか。
ただし120fps記録機能が確認できません。

カーボン

IONシリーズでは最下位の機種。
SJ4000を始めとした多くのアクションカメラと同じデザインです。
補完4Kは30fpsの記録が可能らしいですが・・・

以上がSJCAM公式サイトで得られた情報です。

あるブログの情報曰く、カーボンがAllwinner、トーテムがNovatek、クリプトンがハイシリコンらしいです。

AllwinnerはV3で多くのユーザーを散々な目に合わせていったような感じです。何気にYiがDiscoveryで採用したもののスペックの限界上補完4Kは20fpsになっています。SJ4000シリーズにAllwinnerV3を搭載した公式なのか非公式なのかわからないAirのラインナップが少し前に出ており、一時期AmazonJPへの出品がありました。カーボンとの関連性は?

Novatek、SJ6で採用されているNTK96660は今では多くの1万円付近のタッチパネル付アクションカメラで見られますね。近頃では手振れ補正のレベルが上がったという製品があるそうです。補完4Kでは表現が良い方ですが、生成されるファイルが4:3相当でそれに16:9の画角情報を入れてあります。

ハイシリコンはHi3559AV100がCrossTourCT9500やApemanA100Trawo等で採用されています。こちらは一部では手振れ補正のレベルがいいほうだと聞きます。クリプトンのものは新世代らしいですが果たして。

現時点では開発中の段階のようで、そのうち試作品が出てくるのでしょうか。
日本での販売もあるのかも含めて、気になります。